定年間近のサラリーマンからのメッセージ | ||
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~受験勉強は、その後の人生でこんなに役に立ちましたよ~ ⓰「いざ早稲田へ!もやしみたいな連中ばかりだと思ったら…」 |
もうすぐ定年退職を迎えるサラリーマンのhossieです。 高校は進学校には行けず、その高校でも下位の成績に甘んじていましたが、一念発起して受験勉強に取組み、偏差値31から早稲田大学法学部に合格しました(高校創立以来、初の合格者でした)。 全くの劣等生だった自分が受験勉強に正面から向き合ったことで、その後の人生がより豊かなものになりました。 当サイトでは、私が当時どんな受験勉強をし、その経験が後の人生でどのように役立ったかについて、お伝えしたいと思います。 ※登場人物は全て仮名で表記しています。 |
管理人のhossie |
⓰いざ早稲田へ!もやしみたいな連中ばかりだと思ったら… 大学に入学すると第2外国語を選択する必要があります。選択した外国語によってクラス分けがなされ、1、2年生時は語学のクラスが学校生活の基本となります。 私は第2外国語に中国語を選択しました。フランス語やドイツ語などは、頭の悪い自分には理解できそうな気がせず、中国語なら漢字っぽいから勉強しなくてもある程度分かるのではないかと考えたからです。 4月に入り、第1回目の授業が行われました。初回は自己紹介から始まりましたが、それこそ全国津々浦々から色々な個性を持った学生が集まっていました。 茨城県の水戸一高出身の西山君は「茨城ですから、なまっています」と物凄くなまった言葉で挨拶したため、皆に大爆笑され、それ以来クラスではあまり口を利かなくなりました。 付属高出身の服田君は、「本庄出身で英語が全然出来ないので、テストの時は皆さん宜しく!」なんて挨拶をしていました(因みに服田君は、1年留年したものの、大手不動産会社に就職し、今は関連会社の社長をしています)。 自分は高校時代、運動部で鍛えてきたと言う自負があり、「どうせ早稲田に来るような人間はヒョロヒョロのもやしみたいな奴か、がり勉タイプの奴ばかりだろう」と思っていました。 ところが実際に会ってみると、全然違っていました。 勿論がり勉タイプで服装も超地味な人も結構いましたが、ラグビーで全国大会に出場した人や、甲子園まであと一歩まで行った人など、バリバリに運動をして来た人が沢山いたのです。 この時私は、勉強も運動も出来るスーパーマンみたいな人間が、世の中には沢山いることを初めて知りました。 ただ、凄いと言う意味では、彼らの怠けっぷりがまた凄かったことにも驚かされました。兎に角遊んでばかりで勉強を全くしないのです。 特にひどかったのが、大学の定期試験でした。「まともに勉強はしないけど単位は落としたくない…」となると”禁断の方法”を使うしかありません。 私は彼らと一緒に試験を受ける中で、ありとあらゆる”してはいけない行動”を見て来ました。幾ら年月が経ったとはいえ具体的な内容は書けませんが、とにかく凄かったんです。 試験の度に新たな手法を編み出す彼らには、毎度驚かされていました。普段から怠けてばかりいる連中でしたが、こうした知恵?を生み出すことにかけては、まさに天才的でした。 |
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とんでもなくふざけた連中ばかりでしたから、教授にも怒られてばかりで、ある教授は怒り狂って「君たちは早稲田大学法学部史上最低の学生だ!!」と顔を真っ赤にして怒ったことがありました。 そんな連中も、遊びやサークル活動の中ではリーダーシップを発揮し、皆を引っ張る能力を持っていたり、人間的な魅力を持っている人が多く、どこか可愛いげがあって憎めないのです。 そうした能力や人間的な魅力は、社会に出て生かされるのでしょう。現在50代半ばに入った我々の仲間は、それぞれの就職先で立派に仕事をしています。 |
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数年前からクラス会が行われるようになりましたが、卒業から30年以上経った今、彼らは馬鹿はやっていたけど、本当は優秀だったんだなと改めて気づきました。 当時の就職についてですが、我々が大学を卒業した時代は、まさにバブルの真っただ中、「優」が一桁の人間でも、早稲田大学法学部と言うネームバリューで大企業に就職できる時代でした。 「でも入ったは良いが、そんな学生が大企業の中でやって行けるのか?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から言うと、むしろ十二分にやって行けます。 何故なら本当に出来ないのではなく、実際には能力を持っている連中だったからです。 早稲田大学法学部に入る人間の多くは、もともとの潜在能力が高かったのだと思います。確かに当時、みな堕落した生活をしていましたが、本当はやれば出来るんだということを社会に出てから見事に証明しています。 |
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