1. 歴史・由緒
最乗寺は、室町時代中期に了庵慧明禅師により開山された寺院です。
了庵慧明禅師は、曹洞宗の僧として修行を重ねたのち、1394年に足柄山に入山し、この地に大雄山最乗寺を開山しました。
以後、関東地方における曹洞宗の重要な修行道場の一つとして発展して来た最乗寺は、福井県の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式のある曹洞宗のお寺です。
天狗信仰と深く結びついており、妙覚道了大薩埵を御本尊に大天狗、小天狗が両脇侍として祀られていることから、「天狗の霊山」としても広く知られています。
また、参道脇には、天狗信仰の象徴とも言える巨大な高下駄が奉納されており、最乗寺の象徴的な存在として多くの参拝者を魅了しています。
2. 癌封じ・病気平癒の御利益
大雄山最乗寺では、がん封じ祈願や病気平癒のご祈祷を希望する参拝者が絶えず訪れており、その信仰の深さが伺えます。
特に近年注目されているのが、寺院で授与されている「がん封じの御守」です。
この御守は、なんとキノコの形を模した独特なデザイン。
キノコが「毒を吸い取る」「体の悪いものを浄化する」と言うことに由来するのかもしれませんが、最乗寺の祈祷を受けた神聖な守りとして多くの方に授与されています。
御守は寺務所にて授かることができ、がん治療中の本人だけでなく、家族や知人が代理で受け取ることも可能。
お守りを持ち帰って枕元に置いたり、病院に持参して入院生活の支えとする方も多いです。
また、大雄山最乗寺は秋の紅葉や春の新緑、苔むした石段の景観も美しく、四季を通じて多くの観光客や信仰者が訪れており、近年は「最強パワースポット」の一つとして若い世代からも注目されています。
3. 所在地・アクセス
○所在地:神奈川県南足柄市大雄町1157
○アクセス:
🚃 電車でのアクセス:
・伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山駅」からバスで約10分、「道了尊」下車すぐ
車でのアクセス
・東名高速道路「大井松田IC」より約30分
○駐車場:あり
○公式サイト:https://daiyuuzan.or.jp/