1. 歴史・由緒
秩父今宮神社は、埼玉県秩父市に鎮座する日本有数の古社です。
信州諏訪の勢力が西暦100年前後に秩父に移住、この地に湧き出づる武甲山からの霊泉に「水神」を祀ったのが始原と言われています。
ご祭神である水を司る八大龍王神から、「八大龍王宮」とも呼ばれ、山岳信仰・水神信仰・修験道などが融合した神仏習合の色濃い霊場として栄えました。
特筆すべきは、秩父地方における龍神信仰の中心地であるという点です。
境内には樹齢千年を超えると伝えられる「龍神木(たたりぎ)」や、古来より「龍神の井戸」と呼ばれる霊水が湧き出る井戸があり、水神のご加護を求めて多くの人が訪れます。
伊邪那岐大神・伊邪那美大神・須佐之男大神・八大龍王神などがご祭神として祀られており、水の神・命の神として篤く信仰されています。
秩父札所巡りや観音霊場とも近く、仏教的要素も色濃く残る独特な雰囲気の神社です。
2. 癌封じ・病気平癒の御利益
秩父今宮神社は、「がん封じ」や「病気平癒」を願う参拝者が全国から訪れる“霊験あらたかな神社”としても知られています。
特に龍神信仰に基づく生命力の強化、悪病退散、水の浄化力による体内の清めといった思想が、がん封じの信仰につながってきました。
境内の「龍神木」や「龍神の井戸」は、いずれもパワースポットとして人気があり、がんを患った方や家族が、回復や再発防止を祈って参拝することが多くあります。
また、社務所では「病気平癒守」や「がん封じ守」と記された特別な御守りも授与されています。
毎年、多くの参拝者が「がんの手術が無事成功した」「再発が防げた」といったお礼参りに訪れ、神社への感謝の言葉を伝えています。
個別のご祈願も可能で、事前に予約をすれば神職による正式な祝詞奏上を受けることができます。
また、龍神の井戸の水を使った「ご神水のお清め」や水占いも人気で、病の回復や今後の健康運を占う目的で利用されています。
霊水に手を浸して病の平癒を願う光景は、日常的に見られるほど信仰が根付いています。
3. 所在地・アクセス
○所在地:埼玉県秩父市中町16-10
○アクセス:
・秩父鉄道「秩父駅」から徒歩約5分
○駐車場:無料駐車場あり
○公式サイト:http://www.imamiyajinja.jp/