因幡堂 平等寺(京都市下京区)|がん封じの薬師如来を祀る古刹

1. 歴史・由緒
因幡堂(正式名称:平等寺)は、京都市下京区にある平安時代創建の古刹で、がん封じや病気平癒のご利益で知られる薬師如来を本尊とする寺院です。
その起源は、天徳三年(959年)、因幡国(現在の鳥取県)の国司であった橘行平が、重い病を患った際に薬師如来のお告げにより、因幡国賀露の海から薬師如来像を得て京都へ戻ったことに始まります。
薬師如来像を安置するために建立されたのがこの因幡堂で、以来「因幡薬師」の名で親しまれています。
建物は1886年(明治19)の再建で、本尊薬師如来像(重文)は幾度もの火災も免れ堂内に安置されています。
京都市内中心部の四条烏丸エリアに位置しながらも、境内は落ち着いた佇まいを保ち、千年以上にわたり地域の人々の信仰を集めてきました。
明治時代の廃仏毀釈の影響を受けながらも復興され、今もなお薬師信仰の中心として崇敬されています。

2. 癌封じ・病気平癒の御利益
因幡堂の本尊・薬師如来は、古来より「がん封じの薬師如来」として篤い信仰を集めています。
薬師如来立像は日本三如来の一つで、重要文化財にも指定されており、古くより、子授け、癌封じの薬師如来として知られています。
特に毎月8日に行われる「薬師護摩」では、癌封じ・病気平癒の祈願が厳かに執り行われ、多くの参拝者が全国から足を運びます。
授与品としては、がん封じ薬壺​、がん封じ御守、​がん封じ水琴薬壺などの御守があり、​郵送での授与も対応しています。
多くの人々から「祈願後に回復に向かった」「再発なく過ごせている」といった感謝の声が寄せられており、がん封じの霊場としての信頼を築いています。

3. 所在地・アクセス
○所在地:京都府京都市下京区因幡堂町728
○アクセス:
🚃 電車でのアクセス:
・地下鉄五条駅より北へ徒歩5分
・阪急烏丸駅より南へ徒歩5分
その他の交通機関
・京都駅から市バス「烏丸松原」よりすぐ
○駐車場:なし
○公式サイト:https://inabado.jp/

タイトルとURLをコピーしました