上行寺(神奈川県鎌倉市)|がん封じ祈願で知られる日蓮宗の古刹

1. 歴史・由緒
上行寺は、神奈川県鎌倉市大町にある日蓮宗の寺院です。
鎌倉時代末期の正和2年(1313年)に日範上人によって開創され、長い歴史の中で地域の人々に親しまれてきました。
日蓮宗の開祖である日蓮聖人の教えを受け継ぎ、関東地方を中心に信仰を広げていた中で、この上行寺も教線拡大の一翼を担ってきました。
古くから庶民の病気平癒や無病息災を願う人々が数多く訪れたとされ、現在でも地元の信仰を集める寺院のひとつです。

2. 癌封じ・病気平癒の御利益
上行寺が特に知られているのは、瘡守稲荷と身代わり鬼子母神の存在です。

● 瘡守稲荷
本堂横にある「瘡守稲荷大明神」は、皮膚病や腫れ物などの治癒を司る神様として知られており、近年では「がん封じ」のご利益があると信仰を集めています。
「瘡」は「できもの」や「はれもの」を指す古語で、瘡守稲荷=病気から守ってくれる神様という意味合いを持ちます。

● 身代わり鬼子母神
本堂内には、子供の守り神として知られる鬼子母神が祀られていますが、ここでは特に「身代わり鬼子母神」として信仰され、病気や災難を代わりに引き受けてくれる存在として大切にされています。
これら二柱の神仏への祈願は、がんをはじめとした現代の難病にも通じるご利益があるとされ、闘病中の方やその家族から厚い信仰を集めています。

3. 参拝・祈願・授与品
上行寺では、個人の希望に応じて病気平癒・がん封じの祈祷を受け付けており、事前予約により個別の法要も可能です。
また、瘡守稲荷・鬼子母神にちなんだ健康御守り・身代わり御守り・病気平癒の絵馬なども授与所にて頒布されています。
特に「瘡守稲荷守」は、癌や皮膚疾患(アトピーなど)の症状を抱える参拝者に人気があります。
境内には絵馬を奉納するスペースもあり、願いを込めた絵馬が多く掛けられています。

4. 所在地・アクセス
○所在地:神奈川県鎌倉市大町2-8-17
○アクセス:
🚃 電車でのアクセス:
・JR鎌倉駅東口から徒歩12分
バスでのアクセス
・JR鎌倉駅東口3番バス乗り場から名越方面行きで「名越」下車徒歩1分
○駐車場:なし
○公式サイト:なし

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