国上寺(新潟県燕市)|越後最古の霊場で祈る、がん封じの願い

1. 歴史・由緒
新潟県燕市に位置する国上寺は、和銅2年(709年)に創建されたと伝わる、越後最古の霊場です。
開山は金智上人とされ、彌彦神社の託宣によりこの地に仏法を広めたことが始まりとされています。
開山当初は修験道でしたが、時代の権力者の庇護により改宗され、法相宗・天台宗・真言宗醍醐派と転じ、現在では真言宗豊山派に属しています。
境内には本堂のほか、客殿、六角堂、大師堂、一切経堂、鐘楼堂、宝物殿などの重厚な建物が建ち並びます。

2. 癌封じ・病気平癒の御利益
国上寺のご本尊は阿弥陀如来。浄土信仰の中心的存在であり、死後の極楽往生を導くだけでなく、現世においても病苦・老苦からの救済、安らぎや平穏の加護を授ける仏とされています。
この阿弥陀如来に手を合わせる参拝者の多くは、がん封じや病気平癒、身体健全を祈願しており、特に高齢の方々を中心に信仰が広がっています。
また、かつて戦国武将・上杉謙信が戦勝祈願のために当寺を訪れたことでも知られ、歴史と信仰の両面から篤い崇敬を集めています。
現在では癌封じの御護摩祈祷が広く知られ、全国から参拝者が訪れる霊場です。

3. 境内と見どころ
国上寺のもう一つの魅力は、美しい自然に抱かれた静寂の空間にあります。寺が建つ国上山は、古来より修験道の場としても知られ、豊かな自然が寺域を包んでいます。
春には桜、夏は青々とした樹木、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季折々の景観が楽しめることから、森林浴やハイキングを楽しむ参拝者も多く訪れます。

4. 所在地・アクセス
○所在地:新潟県燕市国上1407
○アクセス:
・上越新幹線「燕三条駅」から車で30分
・JR越後線「分水駅」から車で15分
・北陸自動車道「三条燕IC」から30分
○駐車場:あり(40~50台)
○公式サイト:https://kokujouji.com/

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