雨降山大山寺(神奈川県伊勢原市)|癌封じ祈願で知られる古刹

1. 歴史・由緒
神奈川県伊勢原市にある雨降山大山寺(あぶりさん おおやまでら)は、関東屈指の歴史と霊験を誇る真言宗の古刹です。
寺の創建は奈良時代、天平勝宝7年(755年)に遡り、開山は東大寺別当良弁僧正と伝えられています。
その後、平安時代には弘法大師・空海が第三世住職として入山し、仏教の教義を広めたとされ、以来、関東地方の霊場として厚く信仰を集めてきました。
中世以降には戦国武将たちの祈願所として栄え、徳川家からも庇護を受けた記録があります。
現在の本堂は、江戸時代中期に再建されたもので、2024年には国登録有形文化財に指定されており、その格式と歴史は全国的にも高く評価されています。
また、京都・大覚寺派の寺院としての位置付けも持ち、真言宗の中でも格式の高い寺院のひとつとされています。

2. 癌封じ・病気平癒の御利益
大山寺は、古くから「病気平癒」「厄除け」「災難除け」の霊験があることで知られており、とりわけ霊験あらたかな鉄造不動明王の加護による“がん封じ”を願う参拝者が数多く訪れています。
本尊の不動明王像(国指定重要文化財)は、怒りの表情とともに病魔を焼き尽くす強いエネルギーを象徴しており、その御前でのがん封じ祈願は、心身を整える大きな精神的支えとなると評判です。
また境内では、「がん封じ祈願絵馬」が奉納されており、絵馬には「病気平癒」「がん退散」「健やかなる日々を」など、切実な願いが書き込まれています。
祈祷の際には、個別のがん封じ祈願をお願いすることも可能で、事前に申し込むことで、丁寧に執り行っていただけます。

3. 癌封じ・病気平癒の御利益
大山寺は山岳信仰の聖地である大山(標高1,252m)の中腹に位置し、参道からの眺望や四季折々の自然美も大きな魅力のひとつです。
特に秋の紅葉は「関東屈指」とも称され、多くの参拝客・観光客が訪れます。
また、ケーブルカーでアクセス可能な立地により、登山目的ではなくても気軽に参拝できる点も魅力です。
本堂前には、病気平癒の祈願札や身代わりのお守りも頒布されており、「健康長寿祈願の寺」としても親しまれています。

4. 所在地・アクセス
○所在地:神奈川県伊勢原市大山724
○アクセス:
車でのアクセス:
・東名高速厚木IC より14km
公共交通機関
・公共交通機関:小田急小田原伊勢原駅北口下車→大山ケーブル行バス終点(平日で約25分)→徒歩500m→大山ケーブル駅→大山寺駅で下車し徒歩200mで大山寺
○駐車場:あり
○公式サイト:https://oyamadera.jp/

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